長期の海外旅行って短期の場合と持っていくものが違う?
今まで行ったことがない国だから持ち物が足りているか不安。
泊まる宿のクオリティが分からないから必要なものは持っていきたい。
世界一周を計画しているけど必須アイテムが知りたい。

 

そんなお悩みはありますか?

 

世界一周した中で、実際に使ってみて、本当に必要だったものは何か。

「私がもう一度、長期で海外旅行に行くなら、何を持っていくか?」という視点で、

私が実際に持って行ったものを中心に、必需品のみを選んで紹介します。

スーツケース、キャリーバッグ

 

まず旅行する上で欠かせないのはバッグですが、バッグパック、ショルダーバッグ、ボストンバッグ、スーツケースなど、多くの種類のバッグが存在します。

旅行中は、主に以下の2種類のバッグが必要になります。

①家から旅先のホテルまでの運搬用バッグ
②移動中でも、必要なものを取り出すためのバッグ

ここで挙げたスーツケース、キャリーバッグというのは、「①家から旅先のホテルまでの運搬用バッグ」にあたります。基本的に荷物の運搬をすることがメインの用途であり、たまに開けることはあっても、基本的には道中ずっと閉まったままでOKなバッグということになります。

ただ荷物を運搬するためだけなら、わざわざ背負ったり、肩にかけたりして疲れる必要はありません。

キャスター(車輪)という最高の便利パーツの恩恵を受けて下さい。

何ヵ国か渡り歩くような長期の旅であれば、ソフトキャリーバッグの方が良いかもしれません。

小型・中型のバックパック

上で挙げた、「②移動中でも、必要なものを取り出すためのバッグ」がこれです。

必ずしもバックパックである必要はなく、ショルダーバッグなどでももちろん良いですが、

・両手が常に空いている
・荷物の重さを両肩に分散できる
・肩からずり落ちるのを気にしなくていい
・収納量が多い

など、トータルの使い勝手を考えると、やはりバックパックがおすすめです。

私はドイターの「フューチュラ28」という、背面がメッシュになっていて蒸れないよ!みたいなバックパックを持っていったんですが、まぁこのバッグじゃなくてもいいかなと。

一番の難点は、長所であるべき背面のメッシュが不要だったこと。背面に空洞を空ける作りが、結果として無駄なスペースを生んでしまってます。

具体的にはバスで座席の上にある荷物入れに、ギリ入らないようなことが結構あったので、これがわりと不便に感じました。奥行きはコンパクトな方がいいかも。

バックパックの中には、レインカバーが付属してるものがあるのですが、これはかなり重宝します。

バックパックの底面にレインカバーの収納スペースがあって、カバー自体はバックパックと一体になっているようなタイプだと、失くす心配もなく良いですが、そういうバッグは大抵アウトドア系のブランドが作っているので、見た目が「山」って感じになりがちです。

ちなみに長旅の場合、メインの宿に大きな荷物を置いたまま、1泊2日とか、2泊3日の小旅行をする場合があるのですが、そういう時のことまで考慮に入れるのであれば、あまり小さすぎるバッグは汎用性がなくおすすめできません。

20~30リットル程度の容量がおそらく最も汎用性が高いと思います。

さらに小さめの街歩き用バッグ

あれ?

さっき、バッグは2つって言わなかった?

と思った方は、大正解です。

①家から旅先のホテルまでの運搬用バッグ
②移動中でも、必要なものを取り出すためのバッグ

この2つだけでももちろん問題はないのですが、欲を言えばもう1つバッグがあると最高です。
種類は何でも良いです。

街歩きするために、最低限の荷物だけ入ればいいようなサイズ感のバッグ。

案外、これが「②移動中でも、必要なものを取り出すためのバッグ」だと大きすぎることがあって、さらに小さい身軽なバッグが1つあると、もっとフットワーク軽く、疲労もためずに、旅を楽しめます。

財布とスマホだけで良い。一眼レフまで入れたい。など人それぞれなので、自分な合ったサイズを選びましょう。

また「②移動中でも、必要なものを取り出すためのバッグ」ではバックパックをおすすめしましたが、街歩き用のバッグに関してはあまり機能性が要らないので、自分の服装に合いそうなカジュアルなバッグを選ぶことができるのも長所です。

鍵(ワイヤーロック)

Eagle Creek 3-Dial TSA Lock & Cable – EC41028

 

私はTSA ワイヤーロックを2種ほど使ってました。

TSAっていうのは、アメリカで定められた鍵の規格みたいなもので、飛行機に乗るとき、例えば爆弾テロの疑いがある便とかで、強制的にバッグを検査されるようなことが稀にあります。

その時にこのTSAの鍵じゃないと、バッグを切り裂いて開けられてしまうことがあるのです。(TSAの場合は、空港職員がマスターキーのようなもので開けることができるため、切り裂く必要がありません。)

ただの南京錠みたいなものじゃなくて、まさにこの写真のような、ワイヤーとセットになっているものがおすすめです。

というのも、海外の安宿とか行くと、ドアとかロッカーを自分の鍵で施錠しないといけない場面がわりとあるんですよ。

その場合に、穴がかなりマニアックな形状だったりすることも珍しくないんで、可動域に融通がきくタイプの方が重宝します。

実は他にも使い道があって、たとえばホテルに荷物を置いていく時に、その国によっては少し心配な時ありますよね?

綺麗なホテルだからたぶん大丈夫だとは思うけど、まさか清掃員がバッグ漁ったりしないよね…?みたいな時。

安宿なんかに泊まる予定のない人でも、そういう時にはジップの引き手の穴にワイヤーを通して、それを動かない家具、たとえばベッドとかチェストとかにくぐり付けておくと少し安心できます。

また同じ方法で、レストランでトイレ行く時とか、海でちょっと泳ぎに行く時とか、一時的に荷物を見てくれる人がいないような状況だと、簡単にバッグを取られることがないので便利ですよ。特に一人旅の人なんかは重宝すると思います。

スマートフォンとイヤホン

もうこれは鉄板というか。言われなくても持っていくでしょうけど、100%持って行った方がいいアイテムです。

iPhoneじゃなくてもスマホなら何でもいいです。iPod touchでも構いません。

主に、ネットのブラウジングとメール、あと電子辞書と音楽プレイヤー。おすすめのアプリは、この記事に書いてます。

あと、Wi-Fiについての記事はこちら。

できるだけ性能の良いカメラ

とりあえず一眼持って行ったことに関しては、本当に良かったと思ってます。コンパクトカメラなんかで妥協しなくて良かった。

一眼レフは本当にきれいな写真が撮れるからおすすめです。

カメラ選びについては、少し専門的な知識が必要になりますので別記事にまとめています。

SDカード

SDカードってコンパクトだし、かなり使えます。

安物じゃなくてちゃんとしたものを選べば、耐久性もかなりあるし、正直ハードディスクよりもストレージ(データの保管先)としての安定感はかなり上です。

いまはオンラインストレージ(たとえばGoogleドライブや、Amazonドライブ)や、インターネットの環境も整ってきたので、ハードディスクに保存するよりも、SDカードを何枚か持っていって、定期的にインターネットネット上に保存(バックアップ)していった方が、壊れたり、紛失したりするリスクもなくて、良いかもしれません。

電源変換プラグ

世界各国、電源プラグの形状が異なるので、変換プラグは必須です。

ちなみに、私が持って行ったのは、「ゴーコン ロードウォーリアー」という製品で、世界中のプラグ形状に対応していて、かつマルチタップ(3口)になっているので、ドミトリーでも電源の奪い合いにならず、みんなで仲良く電源を分け合える逸品です。

最近の電化製品であれば、世界中の電圧に対応しているものが多いので変圧器は必要ないことが多いです。

耳栓

Ear-plug

これは個人的には絶対必須。これなしではもう旅できません。

ちなみに100均で売っているような安物の耳栓だと効果が薄いので、ちゃんとしたものを使う必要があります。

具体的に言うと、耳栓には「NRR」という遮音能力を示す値があって、それが30db以上あるものを選ぶと良いです。

ドミトリー(共同部屋)や長距離バスで、周りにうるさい人がいる。飛行機で近くに赤ちゃんがいて泣いている。

寝れない時、集中したい時、周りの人にわざわざイライラしなくても、自分で解決できますよ。そんな経験ないですか? ぜひ高性能耳栓を使ってみてください。

寝袋

これは盲点でした。安宿に泊まるような人の場合はマストアイテムです。

正直、私は「寝袋なんていらないだろ。野宿とかしないし。」って思って持っていかなかったんですけど、そうじゃなかったです。寝袋は主に、宿の中で必要になります。

何といってもまず、昼夜の寒暖差が激しい土地が多いし、安宿だとベッドやシーツがかなり粗末なので、寒さ対策にかなり苦労します。南米なんかは高地も多いし、夏に行っても冬みたいな寒さの場所が多い。

でも寝袋さえあれば、そういうのが一発で解決します。

とりあえず高級なやつじゃなくていいので、とにかく軽くて、コンパクトに収納できるものをおすすめします。

性能求めるとキリないので、”無いよりはマシ”程度で選んでいいです。

フルジップのパーカー

前面が完全に開くタイプのパーカーは、場所を選ばず着脱が簡単なので、体温調整がしやすくて、世界中で使えます。

生地は、厚手すぎず薄手すぎず、中間ぐらいのものを選ぶと便利です。

フードがあるので寒さ対策にも使えるし、ちょっとした雨対策にもなるので、私が持っていった衣服の中ではダントツで活躍した1枚です。

ユニクロのヒートテック

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画像引用:UNIQLO|ユニクロ公式サイト
寒さ対策として、とりあえず、上下1枚ずつ持っていってください。

荷物として全くかさばらないし、絶対に損はしないアイテムです。何も考えずにバッグに放り込んでおいて良いです。

衣類用圧縮袋

海外旅行の場合、不安を埋めようとして、あれもこれも持っていきがちです。

そういう時、バッグの大きさに入る上限までモノを入れようとしてしまいます。

私自身、世界一周旅行に出る時にそうなりましたし、旅の最中に合った人たちもたいてい同じ状態でした。笑

衣類用の圧縮袋が数枚あると、頻繁に着ない洋服や、かさばりがちな荷物を最小限の大きさにまとめておけます。

これがあるとないとではパッキングの効率がまるで違いますので、必ず持っておきたいアイテムです。

最悪、使わなくても荷物にならないところがいいですね。

 

携帯用 洗面器

洗面器といっても、家で使っているようなプラスティックの洗面器ではなくて、実は旅行用グッズとして、空気を入れて膨らまして使うタイプの携帯用の洗面器というものがあります。

宿には洗濯場が必ずあるわけでもないし、お風呂場にバケツは無いことが多いのです。じゃあ、洗面所に栓をして洗おうかと思うと、そもそも栓がなかったりする場合があるから困る。

汚れがついてしまって早めに落としたい時や、ちょっと1枚Tシャツとか下着とかを洗いたい時にすごく使えます。つけおき洗いできるのも良いですね。かなりおすすめです。

あわせて洗濯ロープや携帯ハンガーも忘れずに持っていきましょう。

S字フック

s-hooks

とにかくデカいS字フックを買ってください。
小さいS字フックが沢山あっても役に立ちません。

例えば部屋の中や、共同部屋の2段ベッドとか、ひっかけられそうな場所にひっかけまくれば、ハンガー使ってそれだけで洗濯物が干せます。

あとトイレの個室でバックパックの置き場がない時。

特に途上国などでよくあるのですが、床が汚くて下には置きたくないような時、ドアの上にS字を引っ掛ければ、バックパックを宙に吊ることができます。

他にも使い道はあって、たとえばバスで移動する場合に座席が狭くてバッグの置き場がない時があります。

足元に置くとバッグが汚れるし、何より足の置き場がなくなって変な態勢で我慢しなきゃいけないし、結構ストレス。

じゃあ、座席の上にある荷物棚に置くという手もあるのだけど、そうするとうっかり寝てる間に荷物盗られそうで心配だし、バスから降りる時に荷物忘れそうで怖い。

私の経験だと別のパターンもあって、荷物棚に入れてたバックパック自体は忘れずに持って降りたのですが、バックパックのサイドポケットに突っ込んでた小物ポーチみたいなものが、いつの間にか荷棚に落ちてたみたいで紛失しました。ち

なみにそれが起こったのはアフリカを旅している時で、バスセンターにも何度か直接行って探してもらいましたが、結局見つかりませんでした。海外で失くすと、そう簡単には出てきません。

バスの座席には、たいてい前の座席の背面(つまり自分の席の目の前)に手すりがついています。

ここにS字フックをかけて、自分のバッグをぶら下げると、盗られる心配もないし、膝の上に置くより楽だし、実際に私はこの用途で結構使いました。

サンダル

衣服に関しては、基本的に効率重視じゃなくて、自分の好きな服、お気に入りの服こそ持っていくべきだと思っていますが、サンダルに関しては、少しこだわりがあります。

これは特に長期で旅をする場合の話ですが、とにかくサンダルって旅の間、ほとんどの時間を共にします。

私の場合は、街歩きするようなことが多くて、足からくる疲労の蓄積のせいでずいぶん体力を削られました。

旅の初めはペラペラのビーチサンダルを履いてたのですが、途中で鼻緒が完全に取れたのをきっかけに、底の厚いしっかりしたサンダルに買い替えましたが、疲労度の差は歴然です。

知らない土地を半日歩いたりして比べると、本当にぜんぜん違いますから。

特に長旅するならペラペラのサンダルはやめた方が良いです。

蚊取りスプレー

スプレータイプの蚊取り。マジで便利です。

こちらの記事で紹介してます。

速乾性タオル

一番有名なのは、「セームタオル」と呼ばれるタオル。

とにかく超速乾で、移動の多い長旅でも、タオルがまだ乾いてないけど、もうホテルチェックアウトしなきゃ、って時でも何とかなるからすごい助かる。

ただし、わりと肌触りがゴワゴワしてて、ゴムっぽい素材なもんで、髪を拭くときには使いづらいのと、あと難点はすぐ臭くなること

私はセームタオル1枚と、MSRのパックタオルを1枚の計2枚持っていって、日によって使い分けてました。

何だかんだ、普通のタオルの気持ちよさに気づくので、現地で綿タオル買って、買い替えながら旅するのもアリだと思いますが、まぁ1枚は持っておくと助かる時が必ず来ます。

懐中電灯

実際に使うシチュエーションはどういう時かというと、停電の時とか、灯りのない夜道とか、テントの中です。

私は手の小指ぐらいのサイズのやつを持っていきましたが、こういう状況ではそれだと光が足りません。

今だったらスマホのライトでも同じように物足りないと感じる気がします。

で、最終的にたどり着くのが、「やっぱヘッドライトが最強」という結論。

まぁ必ずしもヘッドライトである必要はないんですが、ともかく、全くないのは困るので、何かひとつ持っていきましょう。

クレジットカード(または国際キャッシュカード)

もう、全財産が現金で持っていくとか、トラベラーズチェックにしておくとか、そういうスタイルは終焉しました。

クレジットカードがあれば、全世界のATMでキャッシングができます。

何よりネット上での買い物(主に航空券)はクレジットカードがないと出来ないので、無いとかなり困ります。

クレジットカードは1枚だけだと不安なので、2枚以上あると安心。

ブランドはVISAかMASTERCARDがおすすめです。

もしクレジットカード機能付きの銀行のキャッシュカードを持っているのであれば、海外ATMでの現金を下ろすことができるか念のために確認してみましょう。

キャッシング(お金を借りる)ではなく、海外ATMからの預金の引き落としという方法もありますので、キャッシングに抵抗のある方はそれでもいいかもしれません。しかし手数料考えたら、たいていキャッシングが一番安いです。

ちなみに海外ATM対応のキャッシュカードを複数枚持っているなら、すべてネットバンキングができるようにしておくのが良いです。

最悪1枚がなくなった場合でも、ネット上でもう1枚の方に全額移し替えることができますから。

個人的には、クレジットカードが2枚あれば十分だと思います。

楽器

楽器が必需品なのか?と疑問に思う人もいるでしょう。

いや、必須です。

弾ける弾けないとかに関わらず、楽器があると旅が一段楽しくなります。

私は旅の後半で、何となくノリでギターを買った経験がありますが、当時は本当にまったく弾けませんでした。

ギターなんて弾けないから興味すらありませんでした。

ですが、今になって考えると、何でもっと早く買わなかったんだろうという、後悔しかありません。

旅中、時間は腐るほどあります。練習なんてしようと思えばいくらでもできるし、教えてくれる人もまた、山ほどいます。なぜなら旅している人はたいてい暇人だからです。笑

ただ楽器を持っているだけで、知らない外人が声をかけてきたりします。

「それ持って旅してるの?」
「ちょっと俺にも弾かせてくれ。」
「一緒にちょっとセッションしようよ。」

一緒に楽器で演奏したりすると分かりますが、弾けるか弾けないかはあまり関係ありません。

あなたはオーケストラの一員ではないし、別にミスで評価が下がるわけでもありません。相手はただの旅人ですよ?

その場の雰囲気で楽しめばいいだけです。弾けないなら、ギターを弾かずに叩くだけもいいのです。そもそもやろうと言ってくるぐらいの相手ですから、相手が勝手に弾いてくれたら曲は成立します。

何より音楽の素晴らしさを再認識するはずです。

先入観だけで、こんなに楽しいものを捨てるのはあまりにももったいないです。

持ち運びするには邪魔ですど、それ以上の価値はあります。パソコンやスマホなんかより、よほど本物の楽しさがあります。


 

以上、私の経験則での必需品21個でした。

ちなみに日用品(薬も含む)は、基本的に現地調達で十分です。

それでは良い旅を!

 

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